鶏(家禽)のお話記事一覧
古来よりニワトリから産み出される卵や肉は、我々の食生活で見ぬ日は無いと言っても過言では無いと思います。今回はそのニワトリがどの様にして、我々人類の前に登場して来たのかを辿ってゆきたいと思います。鳥類を家畜化したのを難しい漢字ですが、「家禽(かきん)」と呼ばれています。その家禽類の中で最も古く長い歴史を持ち、また現在、世界的に最も多く飼育されているのが、「ニワトリ(鶏・Chikcken)」になりま...
前回の記事内(ニワトリの起源と伝播)でも少し述べさせて頂きましたが、ニワトリを採卵用や肉食用品種に改良していたのは古代ローマ人でした。彼らは紀元前350年頃から鶏卵と鶏肉を盛んに食していたと事が伝わっており、その食文化とニワトリが西洋諸国に潮が拡がる様に、地中海諸国に伝わりました。この流行は5世紀頃まで続いたと言われていますが、5世紀中期になると古代ローマ人(帝国)の衰退が始まったのが原因となり...
前記事では、世界に存在する鶏卵種を紹介させて頂きましたが、今回は肉用ニワトリについて述べてゆきたいと思います。食肉として、牛肉・豚肉・鶏肉の3つが日本を含める世界で主流である事は周知の通りですが、これら3種の中で、近年「生産増加量」が著しいのが鶏肉になります。欧米などの先進国の鶏肉生産量の多さは無論の事ですが、特に中国・インドなどの東西アジア、ブラジル・メキシコなどの南米の発展途上国での鶏肉生産...